'エコプロダクツ' のアーカイブ

ポカリの新型ペットボトル

大塚製薬の飲料といえば「ポカリスウェット」。 そのポカリに使われているペットボトルの工夫を紹介する動画。 「エコボトルプロジェクト」だって。

人々に安価で手軽な飲料を届ける、というミッションがある以上、ペットボトルの使用そのものは理に適っていると思う。あとはその製造や流通などの全プロダクトライフサイクルの各プロセスにおいて再生可能な形に近づけるかが各企業の工夫、ということになる。 圧倒的なブランドのポカリスウェットが先導すれば、他も付いてこざるをえない。 トップランナーの役割は、だから、とても重要。

一方で、世界のペットボトルそのものをどうやって減らすか、ペットボトル以上にうまい工夫はないものか。容器だけじゃなく中身は大丈夫か。 そういう問題についても引き続き考えなければ。 個人的には、以前読んだ本に書いてあったプラスチックは何十億年も分解されない」ということが引っかかっています。

生ごみのバイオガス化の課題

一般家庭から出される生ゴミは年間約1000万トン。 その生ゴミを微生物に分解させてメタンガスを生み出しエネルギー源とする、いわゆる「バイオガス」。 以前やっていた「ダンボールコンポスト」と原理は同じで、目的が堆肥づくりではなくガスづくり。

それがなかなか思うように普及しない。 普及しない原因はさまざまだけど、主なものは2つ:

  1. ガス分解の効率があまりよくない
  2. ゴミ回収のときのゴミ袋が邪魔

理念の段階ではなく、実践の段階になると、いろいろと想定外の細かい問題が出てくるのはよくあること(だからコンサル会社が存在してる)。 この実践的な課題についても業界一丸で取り組んでいるけれど、今般、「大阪ガス」がひとつのヒントに行き着いたみたい。

生ごみを微生物が分解すると、メタンガスが発生する。この工程を「メタン発酵」と呼ぶが、従来の方法だと、肉や野菜繊維などは分解しきれず、生ごみの約3割が残りかすになっていた。微生物は温度を高くすると活動が活発になるが、高すぎると死んでしまう。55度程度が限界とも言われるが、約10年前からメタン発酵の効率向上に取り組む同社エネルギー事業部の坪田潤さん(44)らは「より高温で活動する微生物を探せば、効率が上がるのでは」と考えた。
[2010.03.29付 読売新聞(Web版)/補足&強調Ekojin]

全国の温泉を巡り、高温でも生きられる6種類の微生物を見つけた。この6種類を抽出して溶解槽の温度を80度に挙げると、生ゴミは1日でどろどろに溶け、バイオガスへの発行量は2割増え、残滓(残りかす)は半分に減った

さらにゴミ袋問題については、トウモロコシ原料の「ポリ乳酸」のものが良さそう、という結論になった。上記の高温溶解槽で1日で完全に液状化した。すなわちゴミ袋は取り除くのではなく、これもバイオガスの燃料にする。

バイオガス化施設は全国に8ヵ所。合計で約5万2000トンを処理している。
上記のアイデアを実現する為には、溶解槽を高温対応のものに変え、ゴミ袋もトウモロコシ袋に変える必要がある。 どちらも地方自治体の協力あってのもの。 ゴミ焼却施設の更新を迎える自治体にこの溶解槽とゴミ袋を売り込んでいくのだという。仮に生ゴミのすべてがバイオガスになればそれだけで日本の都市ガスの数%分をまかなえる。

これは短期的な施策というより中長期的な取り組みだろう。 自治体がゴミ袋を売るわけじゃないからセールス先が違うのでは? という気がしないでもないけれど、生ゴミの再利用はリサイクル社会のシンボル。普及が早まればよい、と思う。

圧縮空気でエネルギーを貯める

風力発電や太陽光発電につきまとう「自然の気まぐれ」の影響をなるべく最小限にして、安定した発電効率を得るための工夫がある。その一つが、「圧縮空気エネルギー貯蔵」(Comressed Air Energy Storage:CAES)。

Southwest Solar Tech Demo from Russell Perry on Vimeo.

原理としては、エアコンと同じ。 空気を圧縮したときに発生する熱を外気に逃がした上で圧縮を解くと温度が下がる、、、という原理を利用したのがエアコンだけど、それをエネルギー貯蔵に応用する。

機密性・耐圧性の点で優れた地下の貯蔵スペースに、圧縮した空気を溜めておく。勿論、圧縮そのものに使うエネルギーは、夜間や休日などのオフピークの電力を利用する。 圧縮するときに熱が発生するけど、その熱は放熱される。 そうやって放熱後の圧縮空気を少しずつ取り出すと、温度が下がって空気は膨張する。 そのエネルギーでタービンを回して発電に使うのだ。

一時的に地下に貯蔵しておいた圧縮空気を解き放ち、安定したエネルギーを得る工夫。 自然とうまく付き合う為には、この手のアイデアが必須なんだろうな。 ヒトは今まであまりにもそういうことを無視しすぎてきたので、いい機会なのかも。

ミドリムシクッキーにミドリムシ佃煮

和名:ミドリムシ  学名:ユーグレナ

この学名を社名に据えたベンチャー企業については以前紹介した。 このミドリムシ産業、だんだん注目されてきている。 ミドリムシが世界の食糧問題に一石を投じるかも。

日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目)(2010年3月)で22日まで開かれている「“おいしく、食べる”の科学展」で、東京大学発のベンチャー企業がお土産用に開発した菓子「ミドリムシクッキー」が人気だ。地域振興も視野に入れ、石垣島に培養装置をつくって大量生産しているクッキーで、1枚に2億匹のミドリムシが入っている。味もさることながら、「健康と環境にいい未来の食品」として注目されているようだ。
「ミドリムシクッキー」は、ベンチャー企業「ユーグレナ」(文京区)と日本科学未来館が共同開発。昨年(2009年)11月から同館で5枚入りの箱(450円)を販売している。1日平均約120箱と、同館の定番「宇宙食」を上回る売れ筋商品だという。
[2010.03.21付 asahi.com /補足&強調Ekojin]

動物・植物両方の性質を持ち、栄養価の高いユーグレナ。 試験管のなかで10ミリリットル分、約5000万匹の量だったユーグレナを攪拌し光合成を促進する。 驚異的なスピードで培養が進み、1ヵ月後にはなんと14万リットルの量に増える。 これは700兆匹、というまさに天文学的な数字。 これを乾燥させて、クッキーやら佃煮やらサプリメントにする、、、。 

地球上のヒトの数がいくら増えたって言ってもたかだか100億弱。 それを考えるとこの地球がいかに彼ら微生物が支配する星かということがわかる。 そりゃそうだ、彼ら微生物は個々の動物の体内にすら無数に存在する。 共生、という言葉が実にしっくりくる関係値だ。体内レベルでも、惑星レベルでも

このミドリムシフーズたち。確かに有望だ。食料として、あるいは燃料して、研究が進む。 世界の食糧問題を解決できる段階ではないけれど、生物学・化学から社会学・政治学まであらゆる学術範囲の知見が求められる分野がこの「」の問題。 製品化のところでは「ものづくり」や「応用力」「発想力」といったビジネススキルも求められるだろう。 産学協力して知恵を絞る良いチャンス。ベンチャーの出番。

温暖化防止のコスト。まずコンロから。

ブラックカーボン(黒色炭素:スス)が地球温暖化に大きな影響を与えている、というNASAの報告について、以前紹介した。 そのブラックカーボンのアップデート情報。

ある科学者の単純計算によると、150億ドルかけるだけで、地球上で温暖化の影響を最も受けやすい地域の温暖化を遅らせることができるらしい。しかも、その効果はすぐに表れるという。
150億ドルというのは、木材や動物の糞、石炭を炉にくべて暖房や調理に利用している5億世帯に、環境を汚染しないクリーンなコンロを提供するのにかかる、だいたいの費用だ。地球温暖化の原因の1つである汚染物質の煤(黒色炭素)の4分の1は、こうした家庭の炉から排出されている。
[2009.12.22付 WIRED VISION日本語版/強調Ekojin]

・・・家庭で使っている暖房器具や調理器具をススを出さない製品にリプレイスしましょう、ということ。全世界のコンロを環境配慮型の製品に取り替える費用が約150億ドル。いまのレートで大体1兆3600億円ほど。コンロ1個を30ドルと見積もった場合の計算だ。 決して少ない金額ではないけれど、決して多い金額でもないのではないか。 何せ、全世界のコンロの話。 ブラックカーボンの悪影響を考えれば投資としては悪くない、と思う。

勿論、単純計算過ぎるし、それぞれの地域や事情などを無視しているし、コンロ製造自体のカーボンコストはどうなんだ、って問題もある。5億個のコンロ製造を1社に任せて良いのか、その経済的リスクもあるはず。

ブラックカーボンは、大気中でプカプカ浮いているうちにチリと結合して細かな粒子状になって集まり、太陽熱を吸収する。そこに雨が降って水分が加わることでさらに熱を吸収。 大体そんなプロセスで気温上昇を加速させる。 ヒマラヤの氷河が解けている主因ではないか、と疑われている話も以前の紹介のとおり。

そんなブラックカーボン(スス)を普通の日常生活のルーチンのなかで出しまくっているのを止めましょう、という話だ。世界で半減させることができれば、深刻な地球温暖化の始まりを10-20年遅らせることができるのではないか、とはこの試算を発表したラマナサン博士の弁。

単純な試算に過ぎないけれど、考えてみる価値はあるはず。 情緒的な「温暖化を止めましょう」ではなく、「温暖化を止める為にいくらかかります。これならペイできるでしょ」という考え方は、とても重要なはずだから。

宇宙帆船イカロス、金星へ

光を浴びて宇宙を航海する船。

太陽の光を帆に受けて、光の圧力でヨットのように航行する世界初の宇宙帆船「IKAROS(イカロス)」の機体が完成した。宇宙航空研究開発機構が(2010年)5月18日に打ち上げるH2Aロケットで、金星探査機「あかつき」とともに金星の方向へ向かう。
[2010.03.13付 asahi.com /補足&強調Ekojin]

14メートル四方の正方形の帆帆の厚さは髪の毛の10分の1。 ピンポン玉をぶつけても突き破ってしまいそうなそんな薄っぺらい帆で宇宙空間を航海するのだから驚く。 その極薄の帆に太陽光を受けると、0.5グラムの重りをぶら下げたのと同じ圧力を得られる。 つまり1円玉よりも軽いってことか。 慣性よ恐るべし。

ネーミングがいいよね。イカロスって。 世界初の宇宙帆船にふさわしいJAXAのセンスだけど、ギリシャからチクリとされないのかな(まあそれどころじゃないかあの国は)。 ロシアの宇宙船に「桃太郎」って名づけるようなものでしょ。

で、そのイカロスは太陽ならぬ金星へ。 宇宙帆船の性能を確かめるために、まずは「近場」にいくってことみたい。将来的には帆を大きくして、木星を目指すらしい。 太平洋横断を目指すイカダがまずは東京湾横断をやってみるみたいなものかなw
響きだけ聞くと優雅だよね。燦燦と太陽を浴びて一路ヴィーナスの星へ

素朴な疑問なんだが、四角帆はスピードは出るが向かい風には使えず、三角帆はスピードは遅いが向かい風にも対抗して進める、って何かの本で読んだことがあるけれど、この宇宙の帆船ではどうなんだろう。同じ原理が通用するのかな・・・。

(下)これはNASAの光圧帆船のニュース。仕組みなどがわかりやすい。
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隠れた滝

教科書最大手の東京書籍の関連会社リーブルテック社(旧東京書籍印刷)。

年間3300万冊の教科書を印刷する工場では、印刷時に発生する摩擦熱を落とすため、大量の冷却水を常に循環させている。その量、1分間に2800リットル。 この水の流れが持つ大きな可能性に、これまで誰も気づかなかった。

水は地下の水槽からポンプで12メートル引き上げられ、熱を奪うと、再び12メートル下の水槽に落ちる。冷却水の流れが持つエネルギーに着目したのが日立産機システム。「これだけの落差と、水量があれば、十分に水力発電が可能」とする同社の提案に、工場内に隠れていた滝の姿が浮かんだ。
[2010.03.04付 日経産業新聞「水の世紀」/補足&強調Ekojin]

原理的には、落ちてくる水の流れの途中に水車を設置するだけ。それで発電機を回す。非常に原始的と言えるエネルギー源であり、位置エネルギーの転換であり、物理用語でいうところの「ポテンシャル」だ。こんなシンプルなものはあまりない。
ただ、当然というか、この水車のエネルギーだけでは費用回収に時間がかかってしまうけれど、日立産機は汲み上げるポンプの効率改善も合わせたソリューションを提案し、回収期間の大幅な短縮に成功した。 地味な合わせ技だが、差別化のできた良い提案だと思う。

リーブルテックに限らず、それなりの規模の工場内では、主に冷却の目的で大量の水を恒常的に循環させていることが多い。伝統的に当たり前のように存在していた水だけれど、実はこれが隠れた滝になる、という気づきはなかなか面白い。潜在的な需要は高そうだ。
勿論コストとのトレードオフ。 国もこの「小さな水力」には注目しており、2008年4月に新エネルギー施行令が改正され、出力1000ワット以下の「小水力」が新エネルギーとして認定された。 補助金の対象になった。

そういう視点で見ると、意外と使われていない水の流れってあるような気がする。 この滝の活用はビジネスにもなるし、エコにもなる。

(下)こんな感じ?

深層水の産業利用

日立プラントテクノロジー社が、深層水に目を向けている。

深層水の温度は季節にかかわらずセ氏5度前後で一定する。通常、空調冷媒用の水は電気エネルギーを使って冷却して配管に通すが、深層水を使えばこの電気エネルギーは不要になる。深層水のくみ上げにもエネルギーが必要だが、横山彰技術本部長は「くみ上げた水を散水用の水などにも活用すれば、ビジネスとして成り立つ」と語る。
[2010.03.03付 日経産業新聞「水の世紀」/補足&強調Ekojin]

海洋深層水とは、深度200メートル以深の深海の海水のこと。表層とは異なる特徴がいくつかある。

  1. 清浄  ・・・ 汚れた川の水は影響しない深さ。 太陽光も届かないのでプランクトンもいない。雑菌も少ない
  2. 無機栄養分が豊富  ・・・ 上と矛盾するようだが、プランクトンが育つために必要な無機栄養分が、上から沈み込み、消費されずに残っているため
  3. 低温安定 ・・・ ほぼ年間を通じて水温が安定している

その海洋深層水を汲み上げて、空調の冷媒設備に活用する。 年間を通じて冷えているのであれば、何かを冷やす需要が常にあるのなら、有効に使えることになる。 ただし、汲み上げるエネルギーを考慮に入れる必要が当然あり、同社では別の用途に使える道を探ることでビジネスチャンスも汲み上げようとしている。この分野でも日本の技術は進んでいるとのこと。

現在はまだ汲み上げの候補地選定の実証段階、というステータスらしい。 太平洋と日本海では深層水の性質も異なるらしく、慎重なロケーション選定が必要なのだろう。

まだまだ緒に付いたばかりのこのビジネス。淡水化のような派手な技術でなくても、確かに光るイノベーションがある。

電気も水も同時に作る総合商社の強み

UAE(アラブ首長国連邦)東部フジャイラの海岸地帯に今年(2010年)8月、汲めども尽きぬ泉が湧き出す。丸紅がアブダビ水電力庁や英インターナショナル・パワー(IP)などと2007年から組んで建設するのは、出力200万キロワットの天然ガス火力発電所の余熱で海水を蒸発させ、日量59万トンの淡水を生み出す造水発電プラントだ。
[2010.03.02付 日経産業新聞「水の世紀」/補足&強調Ekojin]

・・・今後20年間、現地に電力と淡水を供給する巨大プロジェクト。事業費は28億ドルに上るというからすごい。

⇒丸紅のプレスリリース (2007.08.02付)

成長著しい中東諸国で、発電インフラの整備が進む。発電所建設と併設して海水淡水化プラントを作る。 電力を作る際に水を作る、というわけだ。 火力発電の蒸気タービンの排熱を利用して海水を熱して蒸気、そして淡水を生成する。 水を作る際に電力を作る、と言い換えても良いのかもしれない。 電力も淡水も、どちらもエネルギーの需要があるところには欠かせない。

プラント建設にかかる莫大なお金は、アブダビ水電力庁への売電収入で回収する。20-30年の回収期間を見込んでいる。 この、大型プラント設備にかかる資金や部材の調達、長期の回収ノウハウなどは、長年海外で発電事業を営んできた丸紅の強さであり、淡水化技術なども加えた総合的な日本勢の競争力を形成している。 日本の総合商社ならでは事業シナジーと言えると思う。

同様の計画が中東でいくつか進行中。 丸紅の中東・北アフリカ戦略にもそのことが謳われている。

実に日本らしい、というか。イイネ。

ENEX 2010 (8) ~多層構造の断熱フィルム

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住友スリーエム(株)のブース:

窓ガラスに張る断熱フィルム。
薄いフィルムのなかに高分子の膜が200層にも積まれている。
可視光は損なわずに不要な赤外線や紫外線などをカットする仕組み。
室温上昇を防いで余計な冷房を抑制する。
製品名「スコッチティント ウィンドウフィルム マルチレイヤーNanoシリーズ」
とあるとおり、この極薄の多層構造にユニークな技術が光る。

・・・実際にフィルムの有り無しを体感できた。
手をかざすと、明らかに体感温度が違う。予想以上だったかも。
元々フィルムが入っていない側も、
フィルムを差し入れると体感温度が下がる。

ふーむ。やっぱり窓ガラスの断熱は必要かなあ、と思ってきた。
やっぱり、夏の冷房はなるべく減らしたいし。

(下)そしてこちらは車のガラス用

原理は同じ・・・なのかな?
確かに夏場の車内温度は殺人的だったりするから、こういうのはありがたいかも。

そしてこういうガラスのフィルムは、
万が一割れたときの飛散を防ぐ」という副次的効果もある。
大事なことだね。

家も車も、少し本格的に検討してみよう、と思いました。

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ENEX 2010 (7) ~オール電化と電動バイク

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日本テクノ(株)のブース:

電動バイク「ECOXYZA(エコシーザ)」。

日本テクノはこのENEXで、どちらかと言えば家庭や企業での
電気使用ソリューションをアピールしていた。
「電力の見える化」の提案やオール電化など、
電気にまつわる総合的なエネルギーマネジメントサービスの提供者というわけだ。

それらはそれで面白かったけれど、電動バイクも紹介しておく。
コンセントで充電可能なバイク。
馬力というより出力で表すその性能は500W。通常の原付並み。
というか日本の道路交通法では「0.6kW(=600W)以下は原付扱い」とあるので、
まあ原付です。

スクーターのメットインの部分にバッテリーを搭載し、
8時間の充電で約60km走行する。

バイクの電動化は自動車のそれよりハードルは低いハズなのに、
いまいち盛り上がっていない気がするのはなぜだろう。

・おもちゃ感が増してしまう。あるいは電動自転車との区別がなくなる。
・バイク特有のカッコ良さが薄れる。
・バイクはやっぱりエンジン音だぜ。ブロロロ・・・!

などいろいろ書いたけど、要するに「チャチく見える」のが原因ではないか。
クルマは必然性を持って乗るけれど、
バイクは自己主張のために乗る人が多い、という印象がある。

中国の広州では、既に2007年初から従来型のガソリン・オートバイは
軍隊と警察を除けば禁止になった、、、という情報もあるけど真偽不明。

・・・ともかく、自動車もバイクも、脱ガソリンの動きが活発化している。
電気のほかにも、バイオディーゼル、天然ガス、燃料電池、、などなどが賑やかしい。
その流れは良いとしても、クルマは、洗濯機や冷蔵庫と違って、
単純にA地点からB地点に速く移動できれば良いわけではない。
三種の神器の時代は終わったかもしれないけれど、
いまだにクルマは個人のステータスやライフスタイルに関わる。
バイクはなおさらそう。チャチいのではダメなんだよね。

単純に乗り物を「オール電化」すれば
いろいろな問題が解決するわけではないのは明らか。

思ったより短い時間スケールのなかで、
ガソリンスタンドの代わりに給電所が増えてくるだろう。
そういう時代には、クルマやバイクに対する意識も変わるのだろうか。

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ENEX 2010 (6) ~霧なら任せて

<<PREV [ENEX 2010 (5) ~光のリサイクル]

霧のいけうち」のブース:

霧を発生させるノズルのメーカー。
「”霧発生のハードとソフト”のハードは分かるのですがソフトって何ですか」
って聞いたら、
「霧を発生させる装置に組み込まれた制御ソフトのことです」
とのこと。


霧の種類と「セミドライフォグ」の位置づけ (同社Webサイトより)


霧の発生?どんな用途があるのだろう。

精密機器工場での静電気防止、それに部品の洗浄。
製パンやキノコの栽培に欠かせない一定の湿度。
それに、排水を出さない冷却のニーズ等もある。

一般消費者向けではなく業務用の製品だけど、
街中で意外と霧を見る機会は多い印象がある。
代表的なのは、夏の暑い日に「ちょっとした涼」が得られるスポットだろうか。

3~3.5mくらいの高さに設置することで、
霧の気化で周囲の気温を2~5℃引き下げる。
その際、路面や人は濡れない。気化してるからね。
何せ「細かい水」なので水浴びしてるみたいなもんだね。
冷媒があるわけでもなく、気化熱を奪うやり方なので環境に優しい。

個人的にも、霧をくぐるの好き。子供っぽいかなw
こういうイベントを訪れると、
こういうちょっと面白い会社に出会えるのが楽しい。

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ENEX 2010 (5) ~光のリサイクル

<<PREV [ENEX 2010 (4) ~駅の案内サインを手がける会社]

引き続き「駅で見かけるモノ」シリーズ。
コドモエナジー(株)のブース:

これは、「蓄光」の応用製品。
明るいときに光と溜めて、暗くなると自ら発光するのが蓄光。
捨てていた光エネルギーのリサイクルなので発光に電気が不要

同社の製品は床設置用の加工、
具体的には耐熱、耐水、耐薬品、耐衝撃、耐磨耗が強化されている。
半永久的に蓄光・発光のサイクルが可能らしい。
多くの人が行き交う駅の誘導標識に最適なのがうなずける。

元々は有田焼の技術を使っているらしい。
磁器に蓄光の技術を埋め込んで完成したユニークなエコプロダクツだ。

・・・光のリサイクル、という発想は素晴らしいね。
有田焼の伝統技術と言われてもシロウト的にはピンとこないけれど、
新旧技術の融合はなんであれ、楽しい。

建物の壁面がこういう蓄光素材で作られたら、
その夜の「無電源」イルミネーションはちょっと幻想的かもしれない。

帰りの国際展示場駅にて:

モノの来歴を知ると視点が変わるね。

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ENEX 2010 (4) ~駅の案内サインを手がける会社

<<PREV [ENEX 2010 (3) ~LEDの次の技術「FEL」]

(株)新陽社のブース:

駅や空港などの案内掲示など。
同社は、これらの掲示器の製造・販売を行っている。
その他、駅構内の広告掲示板やイベント会場の案内パネル、
さらにはそれらを使った広告の代理店業務など幅広く手掛けている。

今回は、駅の案内板を展示。
エコ薄型電気掲示器(SE型)」 というらしい。
SE は Saving Energy でもいいし、SmartあるいはSlim Ecologyでもいいらしい。
おおらかだね。

従来の蛍光灯を白色LEDに変更。それにより60%以上の省エネ実現。
また、微妙な中間色の表現も可能になったり視認性が向上したり。
薄型、というくらいだから、薄いし。

LEDなので少しばかり高価。
でもその分耐久性に優れているのでメンテナンス代は浮く。
(交換サイクル: 蛍光灯型=1.6年  LED型=6年)

うん。最近駅で良く見かけるね、このタイプ。
LEDの強いコントラストは、洗練された印象を感じる。

ともかくこの「新陽社」という存在。
業界をリードする会社らしいけど寡聞にして知らなかった。よく覚えておこう。

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ENEX 2010 (3) ~LEDの次の技術「FEL」

<<PREV [ENEX 2010 (2) ~ブリヂストンの電子ペーパー]

LEDに続く技術「FEL」が紹介されていた。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)ブース内の高知FEL株式会社

FELは、Field Emission Light (電界放出型ライト)。
画素のひとつひとつがテレビのブラウン管のような仕組みで発光する。
高知FELでは、極小サイズのダイヤモンド粒子でできた膜を使い、面光源を実現している。
勿論任意の色が再現可能。
デモンストレーションでは、面光源なので影ができにくいことを教えてくれた。

消費電力が小さく、有害物質を使わないなどの利点があることから
照明やディスプレイへの応用が待たれる。

ソニーの子会社やキヤノンと東芝の共同開発など、
この技術を使ったテレビの試作もされているみたい(FEDテレビ)。
高いコントラストが表現可能で、その理由は「黒は光らなくて良いから」
液晶では、黒でも後ろのバックライトの光源がどうしても透過してしまうらしい。
なるほど。

コスト面の課題があるんだろうなあ。
ダイヤモンドを使うとなるとなおさら。量産ベースに乗るのだろうか。
ともあれこの手の新技術はいつもワクワクする。

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ENEX 2010 (2) ~ブリヂストンの電子ペーパー

<<PREV [ENEX 2010 (1) ~丸の内のエコ結び]

ちょっと嬉しかったエコプロダクツ:

世界最大のタイヤメーカー・ブリヂストンの電子ペーパー「QR-LPD」。
本や新聞を読むためのディスプレイとして将来性がありそうな分野。
超軽量、超薄型、曲面への表示などももうクリアしているみたい。
しかも、消すまでは画像が保持されるので、表示には電力が要らない。エコだね。

で、なんでブリヂストン??
って聞いてみたら、

タイヤ製造時の材料設計や粒子・液体の加工技術などで親和性が高いのです。

だって。なるほど。
表示させるための粒子は「電子粉流体」というらしい。
超低消費電力と圧倒的な視認性を実現しているとのこと。

今はスーパーなどの商品陳列棚の値段表示などに使われているみたい。
その部門で、
平成21年度省エネ大賞(機器・システム部門)省エネルギーセンター会長賞
を受賞している。
⇒ブリヂストンのプレスリリース

何が嬉しいって、こういう技術が日本のメーカーだったってこと。
IT業界に身を置く人(Ekojin含む)で「電子ペーパー」と聞けば、
まっさきに思いつく企業といえば「イーインク(E Ink)」社。
アメリカのベンチャー企業だったが、
台湾のPrime View(元太科技工業)に高値で買収された。
Amazonの電子書籍端末である「Kindle」に採用され、知名度が跳ね上がった。
KindleのライバルになるAppleのiPadがE Inkディスプレイではないという理由で
iPadではなくKindleを選ぶ人も多いくらい有名。

日本のメーカー、それもこういう確かな技術投資ができる企業が
この分野に参入していたことを知って、応援したくなった。
日本のきめ細かい技術で世界を席巻して欲しい。

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ENEX 2010 (1) ~丸の内のエコ結び

今年も行ってきました。「ENEX」展。
お馴染みの東京ビッグサイト。

(今年の黒と赤基調のコンセプトデザインは結構好きかも)

⇒ ENEX公式サイト
⇒ 過去レポート (ENEX2008 / ENEX2009

入り口を入ると、すぐ右手にこんなものが:


・・・これは「エコ結び」という取り組みらしい。
東京駅の近くの「大手町・丸の内・有楽町」エリアのレストランなどが協力。
鉄道用のICカードであるSuicaやPASMOで支払うと、
一部がエリア内のエコ活動に寄付される。
さらに、利用者には「エコ結びポイント」が溜まり、様々な特典を受けられる、、
という。
「エコ結び」公式サイト

加盟店一覧を見るとレストラン、アパレル、ネイルハウス、書店などかなり幅広い。
この界隈は新旧の丸ビルやらオアゾやら、「ランチタイムが充実してそうなエリア」。
彼らを取り込もうというアイデアか。なるほど。

・・・にしてもこれって要するに商店街のポイントカードじゃね?
っていうツッコミは禁止ですか?
エコですか、まあ、アリかなw

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インドでスマートグリッド受注

以前、日本が支援するインドの「産業大動脈」構想のことを紹介した

その具体的な動きが出てきた:

経済産業省は(2010年2月)10日、インド北部のデリー、西部のムンバイ近郊の2カ所で、環境配慮型の都市づくりを両国の企業が共同で行うことでインド側と合意したと発表した。太陽光発電も含めた発電設備の建設や、IT技術を活用した次世代送電網(スマートグリッド)などを建設する。
開発を行う2都市は、インド政府が日本の支援を受けて、貨物専用鉄道の新設を核に開発する産業大動脈(デリー―ムンバイ間約1500キロ)に含まれ、工場立地が見込まれている。
[2010.02.11付 asahi.com /補足&強調Ekojin]

・・・スマートグリッド技術は日本の強みが生かせる分野。
アメリカのニューメキシコ州でも州政府と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が
共同のプロジェクトを立ち上げている。 当然、アメリカでは景気浮揚の意味合いが強い。

日本ではアメリカなどに比べて送電網がしっかりしていて停電も少ないので、
スマートグリッドを実現するためのスマートメーターの配備という第一段階よりは、
最初から自律的な負荷制御など、ソフトウェア的な領域がポイントになりそう。
ただ、国としてはそこまで積極的な動きはないみたい。

で、せっかく企業が保有しているそれらの技術を海外で活用する、
ということかな。

「環境配慮型の都市づくり」の構想は、
日本では物理的・社会的・政治的な制約があって
理想ほどにはうまくいかないイメージがあるけれど、
新興国ではそういうアイデアや技術が比較的活かしやすいのだろう。

ゴルフボールがエサ代わり

アイデア商品:

水中などに放置されたゴルフボールによる環境汚染が指摘されるなか、スペインの企業が魚のえさを材料にしたボールを開発した。「環境を損なわない上に、ゴルフを楽しみながら自然への贈り物もできる」という自信作だ。
「エコバイオ・ボール」は、ゴルフボール製造会社のアルブス・ゴルフが開発した。同社のアルベルト・ブスカート最高経営責任者(CEO)がCNNとのインタビューで語ったところによると、再生可能なポリマー樹脂の層の中にえさを詰めた構造。外側の層は、水中で48時間後には完全に分解される。
[2010.02.07付 CNN.co.jp/補足&強調Ekojin]

なるほどね。

上手い人はたまに、下手なひとはしょっちゅうやってしまう池への打ち込み。いわゆる「池ポチャ」。
確かにアレって環境に悪そう。
1年に1度くらいのペースで定期的に回収し、
打ちっぱなし等の練習用ボールとして復活している、って話はどこかで聞いたことあるけれど、
徹底はされてないだろうし。


ゴルフボール
["Wedding Golf Ball"/Author:clappstar /cc-by-nc-sa2.0]

ただ問題は、ゴルフボールとしての性能かな。
ディンプルと呼ばれる窪みの微妙な数や深さなどで
飛距離もカーブも全然違うというからゴルフボールは奥が深い。
日本の特許庁のページを覗いたら、ゴルフボール専門の技術集があった。
特許の審査官が特許申請を審査するにあたって勉強する資料ということかな。
ゴルフボール技術集

ちょっと驚き。自分にとっては未知の領域でした。

プレイヤーみんながこの「エサボール」を使うようになるとは思えないけど、
こういう楽しい発想は大事にしたいよね。

海運に課金

海運にターゲット:

政府は(2010年2月)4日までに、外航船の燃料油に対し、地球温暖化対策として一定額を課金し、海運での二酸化炭素(CO2)削減などのための基金に充てる制度案を国連の国際海事機関(IMO)に提出した。
新興国が経済成長し輸出入が活発化する中、外航船のCO2排出は増加傾向。欧州各国は排出量の上限を設けるべきだとしているが、日本としては輸送量抑制につながるなどとして課金制度を提案した。3月のIMOの海洋環境保護委員会で審議が始まり、早ければ10月にも採否の方向性が決まる。
[2010.02.04付 共同通信/強調Ekojin]

外航船は外国航路を回る船。ある国から外国に何かを運んだり運んできたりする船。
世界で5万隻以上あるそれらの外航に、燃料トンあたりで課金する。
国際基金として積み立てて、途上国の温暖化対策やエコシップの研究開発に充てる。
また、自主的に燃費を改善した船舶や輸送会社に還付金を行い、
業界内での技術開発を促進する。


バルクキャリア「サブリナI」
[PD/Wikimedia Commons]

いわば、海運向けの環境税だ。
日本郵船など海運各社の株価は翌日から下落しちゃってる。

海運は、スピードにさえ眼をつぶれば空輸や陸送に比べて
高燃費で大量輸送ができる優れた運送手段。現代でも国際間物流の主軸。
それだけにCO2の排出問題や生態系への影響も、大きい。
もちろん、業界内でも自主努力は行っている。

行政的な規制にしても、総量規制や総排出量規制など、
いろいろ考えられるなかで、この燃料あたり課金、というアイデアが出てきた。
確か日本政府も、ちょっと前までは総排出量規制を検討していたみたいだし。

海運会社からは、反発があったりするのかな。
ともかく、この手の自由経済と規制のバランスはいつも難しい問題を孕む。
今回の場合は一国内ではなく国際的な取り組みだからなおいっそう。

国際海事機関 (IMO)

どうなるのかな。

ハイブリッドに綻び?

トヨタが死亡事故をきっかけにアメリカで逆風に晒されている。
大規模なリコール発表、生産停止、制裁金発動の動き、などなど。
折しもGM破綻のショックが抜けきれないアメリカ世論に
日本車に対する感情的な反発もあったところにこの騒動。
簡単には収まりそうもない印象。
日本的な効率経営とものづくりの精神はアメリカでは発揮されなかったのか、
というような論評もあったり。

ただ、海外はともかく、日本のトヨタは違うだろう、
と日本人は誰しもが思っていたのではないか。
品質の高さをもって世界の自動車業界に覇を成す日本車の、
その中でもさらにトップメーカーだ。カンバン方式は日本人の誇り。

ところが、ちょっと気になるニュースが。
新型プリウスについて発表された情報によると、
ハイブリッド車特有のブレーキシステムが、
構造的な欠陥を抱えているかもしれない、というのだ。

高燃費を実現するための仕組み。
普通の「油圧ブレーキ」とハイブリッド特有の「回生ブレーキ」。
回生ブレーキとは、減速のときにエネルギーを回収して動力源にする。
エネルギーのリサイクルをやってるわけだ。

油圧と回生は自動で切り替わるのだが、
これが路面スリップ時にアンチロックブレーキが作動したとき、
システムが減速を自動認識して、切替に時間差が生じるというのだ。
この時間、ブレーキが効かないことになる。

ハイブリッド特有のこの構造的欠陥(?)。
どうなるのか。非常に関心を持っている。

これはアメリカの話ではなく、日本のことだ。
ハイブリッドブームにエコカー減税も加わって、販売は好調だった。
1月の新車販売台数もプリウスがトップだった。8ヶ月連続。
これは強烈な冷水だろう。

日本人の矜持にも関わるこの問題。
エコを見つめるひとりとして注視したい。

うちのヤギで除草しませんか

なかなかユニークな事業:

北九州市八幡西区のミクニ建設(世良勝彦社長)は今春から、除草用にヤギを貸し出す事業を始める。
「ヤギで草刈りしたら面白いんじゃないか」。世良社長(38)は2006年、仕事仲間との雑談の中でヒントを得た。ヤギは傾斜地を好む習性があり、様々な草を旺盛に食べる。専門書を読んだりインターネットで調べたりして、ビジネスの可能性を研究した。
昨年(2009年)5月、長野県の牧場からヤギ5頭を購入。福岡県中間市の野球場のネット裏にワイヤでつないでみた。すると、5頭は1週間で500平方メートルの雑草を食べ尽くした。「これはいける」。世良社長は確信した。もちろん、草刈り機に比べれば除草の速度は遅い。しかし、刈り取った草の処分の必要はなく、ふんも肥料になる。
[2010.02.02付 読売新聞(Web版)/補足&強調Ekojin]

・・・1ヶ月15000円とは随分安いなあ。
死亡(?)保険にでも強制加入させるのかな。

それにしてもユニークな取り組み。
ヤギと言えば、乳や肉の産出動物として、一部の遊牧民にとっての貴重なパートナー。
それに一部の一神教世界では生贄としてあるいは悪魔的なものとして描かれる対象。
そのくらいの知識しかなかったけど、
どうやら固い植物でも雑草でもモリモリと食べ、岩場も斜面もものともせず、
しかも乾燥にも強い、、、というなかなかにすごい奴らしいのだ。
ほぼ放っておいてもその辺で何かを食べて育つ、、というからたくましい。

ちょっと見直した。
ちなみにEkojinはヤギ座です。どうでもいいですがw

環境トレカ「マイアース」に企業タイアップ

日経MJで特集されていて知った。
環境トレカ「マイアース」。
公式サイト

地球守護プレイヤーと環境破壊プレイヤーに分かれ戦う。
守護側も破壊側も、「みなもと」カードと呼ばれるカードを基準に戦略を組み立てる。
カードの強さで勝負が決まるが、「サポート」カードが勝負に変化をつける。
守護側には例えば「使わないとき、シャワーを止める」というサポートカードがあり、
これは、破壊側の地球温暖化カードの点数を2点マイナスする。
破壊側の「乱獲」というサポートカードは守護側の生き物カードを無効にする。

などなど、遊びながらにして環境問題を学べるのだそうだ。
・・・もちろん子供向けの教育ツールだろう。
だけど、こういう試みはなんか嬉しい。

ちょっと面白いのは、このトレカに、大手企業や自治体が注目している、
ということ。
例えばトヨタが「ハイブリッドシステム」というサポートカードにタイアップしている。
これは強力な切り札として使えるらしい。
新日本石油も「エネオスの森保全活動」などの独自カードが5種類だって。

企業のCSRと環境教育のニーズがマッチしたのだろう。

これはちょっと注目かも。
とりあえず、買っとこかな。

未来の技術:光触媒による水素生産

注目されている技術のひとつに、「光触媒」がある。

光触媒とは光を当てることで何かの化学反応を促進させることで、光合成もそのひとつ。
この原理を活用した新しい技術の開発が進められている。

酸化チタン(TiO2)が持つ強い光触媒活性の性質を利用した技術のひとつ:

・・・この酸化チタンの光触媒にはまだまだ未解明な部分も多く、
ようやくいくつかの製品化が実現している段階。
光触媒と言っても可視光(人間が色として認識する光)ではなく、
紫外線を使う必要があるので、太陽光での利用が中心。

⇒光触媒工業会のサイト

例えば既に多くの試作車が公開されている「水素自動車」。
使用時には温室効果ガスの発生がなく、クリーンなクルマなのだけれど、
燃料である水素は空気中に浮遊しているわけではないので生産する必要がある。
生産には石油や天然ガスを使う。その際に結局CO2を排出する。

・・・というような問題に対する答えになるかもしれないが、この光触媒。
なにせ、水素を作る原料が「太陽・水・CO2」で良いのだ。
ほぼ枯渇しないと言える。

このイノベーションも注目の分野。
期待大。

未来の技術:水素還元の製鉄法

昨日の続き:

人工光合成の新技術には、「製鉄の水素還元」というものもある。

鉄のもとになる鉄鉱石には酸化鉄、すなわち酸素と鉄が結びついた状態。
ここから酸素を除去することが製鉄の根幹であり、
高さ100メートルを超すこともある「高炉」で行っている製鉄プロセスだ。

(下)高炉(blast furnace)の説明動画:

コークス(石炭を蒸し焼きにして硫黄分を取り除いた素材)が
ここでは重要な役割を担う。
酸化鉄と高温のコークス(石炭)を混ぜることによって、酸素と鉄が分離する。
これが「還元反応」だ。

酸化鉄を石炭を使って酸素と鉄に分離する。
そのときに発生するのが大量の二酸化炭素(CO2)。
製鉄は300年以上もこのやり方でやってきた(基本的には)。

この石炭の役割を水素に置き換えることによって、
理論上は製造時にCO2を排出しない製鉄技術が生まれることになる。

民間の製鉄各社を始め、
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)も研究を進めている

まさにイノベーション。
「2020年までの25%削減(あるいは50年までの半減)」
という高い目標が画期的な技術革新を「還元」した、と言っていいのではないか。

こういう産業が元気になれば、日本のものづくりも盛り上がる。
楽しみだ。

未来の技術:人工光合成

人工光合成」が盛り上がっているらしい。
CO2からメタノールを合成する実証実験の話を日経で読んだ。

工場等の排ガスに含まれるCO2を濃縮して水素を混ぜ、
触媒と反応させてプラスチック原料のメタノールを得る技術
三井化学が2009年2月から大阪で実証実験を始めているのだとう。

プラスチックは石油を原料として作ることが普通。
それがCO2を原料にできるかもしれない。
すごい。一石二鳥だ。

(下)こちらはシャープの新技術:

・・・ただちょっとフシギだったのは、これも「光合成」なんだ、ってこと。
植物がやっていることとは随分違う気もするけれど、
確かに太陽エネルギーの変換、という点では同じだね。
その定義に従えば、太陽光パネルも「光合成」になるのかな。

人工光合成。
未来の技術だと思われている分野だったはずだけど、
2010年ともなるとその「未来」の技術のいくつかが現実味を帯びている。
イノベーションの渦中、というのはわくわくするね。

ノルウェーの浸透膜発電

こんなユニークな発電手法が今後注目を集めるかもしれない。

浸透膜発電」。
淡水と海水の間の浸透圧による淡水の移動によってタービンを回す。
大きな川の河口などにプラントを設置。

ノルウェーの国営電力会社「Statkraft社」が、
世界初の浸透膜発電プラントをオスロで稼動させ始めた。
同社は再生可能エネルギーの会社としてはEU最大。

・・・浸透圧は理科の授業で習ったなあ。
ナメクジに塩をかける残酷かつわかりやすい例のアレ。
塩分濃度を一定にしようとする自然の摂理ね。

川の水が海に流れ込むところでは、
絶えずこの「淡水と海水の出会い」がある。
世界中いたるところで、24時間365日。天候にも左右されず。

それを使って淡水に位置エネルギー(120メートル)を与え、タービンを回す、、と。
同社はとりあえず2015年までに25メガワットの発電量を確保する目標。
これは、小規模な風力発電所と同程度とのこと。

世界規模のポテンシャルとしては、もっとすごい。
毎時1600~1700テラワットと見積もられている。
これは2002年の中国全体の電力消費量と同じであり、EU全体の50%だ。
すごい可能性を秘めている。

これはなかなか面白い試み。
先進各国も追随して欲しいね。特に、川の多い日本は。

エコプロダクツ2009 (7) ~鉄の惑星

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水の惑星、緑の惑星、奇跡の惑星、、、
いろいろな二つ名をもつ我が地球。

本質的には地球は「鉄の惑星」という見方もできる。

新日鉄のブース:

水と地表に覆われた地表面ではなく、その内部、
スイカの赤い部分にまで眼を向けると、そこには鉄がぎっしりと詰まってる。

鉄の重量は地球全体の35%を占め、全元素のなかで最も多い。
地球の核の液体部分には、巨大な鉄のコイルを回すような按配で地磁気が生まれ、
船乗りたちのコンパスの針を一定方向に向かせている。

その地磁気は、無慈悲で容赦のない有害な宇宙線の飛び交う宇宙空間では、
生き物たちを守るバリアーとなっている。

人間を含む動物の体内に流れる血液が赤いのはヘモグロビンの色。
ヘモグロビンは鉄のイオンを利用して酸素を運搬している。
鉄分が足りなければ貧血を発症することになる。
植物の生育にも鉄が程よく混ざった土壌の存在が欠かせない。

また、製鉄の歴史は文明の歴史でもある。
3000年以上前のアナトリア半島に君臨したヒッタイト族によって
初めて使用されたと習ったが、どうもそれよりはるか以前から使われていたらしい。
落ちてきた隕石から鉄を抽出して利用した証拠が
古代人の遺跡から発見されていたり。
日本の「たたら」も有名だ。
「もののけ姫」は環境と製鉄の対立が一つの主題。

「鉄」が「カネを失う」に繋がることからロゴマークや正式商号に
旧字体の「鐵」を使う製鉄会社や鉄道会社も多いそうだ。
鉄を巡るエピソードは尽きない。

究極的には、
鉄との付き合い方を考えることが、
自然との付き合い方を考えることになるのかもしれない

って思いました。

※自然界に最も多く存在する鉄56(56Fe)は最も安定した同位体ではなく、
ニッケル62(62Ni)、及び鉄58(58Fe)の方が安定。

エコプロダクツ2009 (6) ~プリウス・ソーラー

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おー。出たなプリウス・ソーラー。
京セラのブース。

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2009年5月発売の新モデル。
通常の車体にプラス20万円ほどでこのソーラーパネルが装備できる。
意外なことにバッテリーへの充電はできないが、
太陽光で発電された電力はベンチレーション(換気システム)に回され、
車中の空気を快適にする。 それでエアコンの消費を抑制できる。

ソーラーパネルは京セラとトヨタの共同開発。
振動する自動車向けに特別に開発されたもので、
世界初の「自動車用ソーラーパネル」ということだ。
なかなかカッコいいね。 欲しい。

プリウスは2009年12月にも、今度はプラグイン・ハイブリッドモデルの導入を発表。
その名のとおり(Prius = ラテン語で「先行して」)、この新たな市場の道を切り開いている。

クルマのあり方も年々変化があって、面白い。
未来予想図って「移動手段の変化」がモチーフになることって多いよね。
象徴的なんだろうな。

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エコプロダクツ2009 (5) ~こでん回収プロジェクト

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毎回ブースの趣向が楽しいDOWAエコシステム社

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今年は「デスクをイメージした」とのこと。
携帯電話のレアメタルといえばこの会社、というイメージがある。
携帯電話以外でも、
小型の電子機器全般を回収しレアメタルを有効活用しようとする
こでん収集プロジェクト」にも
参画している。経済産業省・環境省のモデル事業だ。

小型電子機器に希少金属が使われていることは世間に浸透していると
思うけど、なかなか回収は簡単ではないのかもしれない。

どこでどうやって供出するのかいまいち分かりづらかったり、
「回収されない場合にどのくらいムダか」っていう知識はそれほど浸透していなかったり、
個人情報などは大丈夫か、って問題があったり、、、、。
あるいは、モチベーションの問題なのかも知れない。
お金をつける必要があるのか、、とか。 論点はいろいろありそう。

いまは秋田で実験的に実施されているこでんプロジェクト。
ノウハウの蓄積が待たれるところだね。

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