ディベヒの声なき叫び

大統領最初の仕事が移住先探し:

モルディブで、民主化後初の大統領選挙を制したモハメド・ナシード大統領(41)が(2008年11月)11日、正式に就任した。
新大統領は、海面上昇で国土の大半が失われる事態に備え、国民が移住できる土地を国外に確保する方針を明らかにした。同国の人口は約30万人。
ナシード氏は英紙「ガーディアン」との会見で、基幹産業である観光収入の一部を今後、移住用土地確保資金として蓄えると説明。すでにいくつかの国に将来の土地買収の意向を伝え、「理解ある」反応を得たという。近隣のインドやスリランカ、オーストラリアが検討されている模様だ。
[2008.11.11付 読売新聞(Web版)/補足&強調Ekojin]


モルディブの首都マレ
[GFDL ver.1.2/Shahee, 2004]

・・・こんなに悲しい国家元首っていないんじゃないか。
故国を離れる決断。
海外に移住の土地を確保。
現代のディアスポラ。

サンスクリットで「島々の花輪」を表す語に由来する名を持つ美しい珊瑚礁の国。
ツバルなどと同様に、海面上昇に苦しむ。

近い将来、マレが海底都市となるのだろうか。
ディベヒ語を操る海の人々は放浪の民となるのか。

小国の声は、「世界金融危機」で手一杯の経済立国による、
無粋なロジックにかき消される。

不動産ローンが原因の「金融危機」は、皮肉にも、
不動産が意味を持たなくなる国にまで影響する。

この哀しき矛盾。

“ディベヒの声なき叫び” へのコメント 1


  1. 1 海の底での閣議 - Ekojin.com
    Pingback el 2009/10 13,, 9:36 PM

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