Crash Course (3) ~マネーとは

お金とは何か。

もし今、全てのお金が消え失せたとしても、すぐにお金に代わるものが流通するだろう。それはウシからも知れないしタバコやパンかも知れない。 お金は、もっとも根源的な人間の創造物だ。 お金なしには仕事の専門化は発生しづらく、現代の世界は存立し得ない。 物々交換はあまりにも非効率的。

しかし、あらゆる形態のお金はそれぞれ良いところと悪いところがある。 お金の存在によって促進される活動もあれば、抑制される活動もある。 一般的な経済の教科書で説明されるお金の役割と言えばこんな3つ:

  1. 富の貯蔵
  2. 取引の媒介
  3. 計算の単位

しかし、もっと簡単な定義で言えるのではないか。すなわちお金とは「労働の対価への要求」といえるのかもしれない。お金が絡むことで人間が絡まないことを想像することは難しい。 もっといえば「人間の労働」が絡む。

現代の「紙幣」は過去のそれと違い、「不換紙幣」だ。かつては金や銀との交換が保障されていた(「兌換」)紙幣であり紙幣にもその旨が記載されていたが、現代の紙幣にそれはない。 その代わりに、税金の支払いを含むあらゆる取引に有効であること、価値の提供の対価として受け取りを拒否することを認めない旨の記載がある。

政府が貨幣の流通量を調整し、インフレを防ぐ。 インフレが理由で国家が破綻した歴史上の例はあまたある。最近の例では、「1日37%」というウルトラハイパーインフレを経験した旧ユーゴスラビアの例もある。これは48時間で物の値段が倍になる、ということを意味する。 

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